
収納に関するまめ知識や“なるほど”情報をお届けします。
新築や増改築の際に「収納」のことについて具体的なプランや展望がないまま施工に踏み切る例が少なくありません。
スペースだけは確保しておいたものの使い方が分からず、とりあえず箱物を用意してモノをしまい込み、使うときになって必要なモノが取り出せない、収納場所が分からないなど、とてもムダな労力を使う結果となります。
これらはこれまで身に付いてきた「収納」に関する考え方に問題があるようです。
私たちは子どもの頃から「お片付けしなさい。整理整頓しなさい。」と言われて育ちました。しかしながらこの場合の整理整頓は、散らかったいるモノを目につかない場所へ片付けるだけの「しまい込み」でしかありませんでした。次に使いたいときに使いたいモノがなかなか出てこない、こんなことの繰り返しです。
本来の「整理整頓」とは、次に使うときに困らないように、目的に応じた収納場所へ片付けることではないでしょうか。
日本の収納は長持ちやタンスという収納家具に代表されるように、たたむ文化、積み重ねる歴史があります。確かに上のモノは取り出しやすいけれど、下のモノは引っ張りださねばなりません。だんだんと収納が億劫になっていきます。
ヨーロッパではクローゼットや収納棚に見られるような吊るす収納、空間を仕切りひとつの棚にひとつの物をという発想があります。多少ルーズな人でも出し入れしやすい収納環境ができています。
現在の私たちの生活様式はどうでしょう?
洋式トイレやベッドに見られるように、ほとんどが洋風の生活スタイルに様変わりしています。布団を片付けるための奥行きの深い押入れや、場所を取る婚礼ダンスはほんとに必要でしょうか?便利な生活を享受しているわりには収納の文化が立ち遅れているように思われます。ご家庭の収納状況を振り返ってみてはいかがでしょうか。
さて、収納の定義について考えてみましたが、合理的な収納を実践する前にモノの整理が不可欠です。あまりにもムダなモノが多すぎませんか?
日本には四季があるので衣類の数も多いですし、食にいたっては和・洋・中のレパートリーに対応するため調理器具の種類や数は相当なものです。一概に欧米諸国との比較は難しいですが、それでも使わないモノが多く、余分なスペースを取っています。
居住空間が限られているからこそモノの始末が必要です。整理にあたり、最初から持ち物リストを作るのは大変です。以下に簡単な方法をご紹介しましょう。
大切なのはモノを持たずにシンプルに暮らすという発想です。
2006.11.18