ライフホーム「社長日記」

ライフホーム社長 塚田和雄のブログです。
ライフホームこだわりの健康住宅に関する情報など家作りの話題をお届けします。

家の中の空気があぶない!

先日、健康塗り壁 ダイヤトーマスのアジア地区グランドマネージャー スタンレー・ジョンソンさんが来訪され、 日本及びアメリカの室内汚染問題について語られておりました。

以下にその内容をまとめてみました。

日本は太平洋戦争において空襲の被害にあい、戦後住宅難になりました、早急な復興の為、国が団地を建設進めるに当り、 建築部材の選択が必要となりました、短期工事において住宅の供給をしなければならない、 その為には施工に時間のかからない建材が必要となりました。特に壁・ 天井材の塗り壁には従来のような時間を掛ける訳には行かずそこで考案されたのがビニールクロスです。 塩ビ系の素材を機械により簡単に製品化することが出来、模様や色も自由に造れます。それが戦後62年経た今日でも、 主要な室内仕上材として利用され、殆どの日本人はビニールクロスの中で育ってきました。

このビニールクロスが原因で本来人間の体の中にある環境に対する抵抗力が低下して様々な病気を引き起こしてきました、アレルギー症・ アトピー等、新建材中毒症などが代表的な病気です。子供などは中枢神経に影響して、落ち着きの無い子や怒りやすい子・ 物忘れが激しい子などが原因に影響している様です、子供達の犯罪傾向などは戸建て住宅よりマンションに多いようです。

原因はビニールクロスよりでる化学物質とカビが原因です平成14年1月に厚生労働省は化学物質の室内濃度の指針値を発表しその規定値以下なら、 すべてOKとしました。ビニールクロスにはホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・トルエン・ キシレン等13種類の化学物質が含まれております、またビニールクロスには調湿作用が無いためクロスの内側にカビが発生します、 これらの原因が人間の人体に影響して様々な病気を引き起こしているようです。

アメリカにおいては現在、無呼吸症候群やアレルギー症が多く合衆国において権威の高いマヨクリニックにおいて原因を追究したところ、 塩ビ系の室内建材とカビが原因であることが判明し、州よっては塩ビ系素材製品の使用禁止運動が始まっているようです。

日本は戦後、室内建材として、工場生産された新建材が多く開発され、アルミ建具が使用されるようになってから建物の気密性が良くなり、 それが逆に室内で使用されている、新建材から発散される化学物質により様々な病気を引き起こしているようです。

ある、産婦人科医との会話の中で最近の出産時に羊水の臭いがきつい女性が多くなっているとの話がありました、原因は食べ物や飲み物・ タバコ等が原因しているようですが、室内の空気汚染も影響しいてるようです。

子供がお母さんのお腹の中にいる約280日はこの羊水により守られておりますが、 その羊水が汚染されていたのでは赤ちゃんに影響することは間違いありません。

ジヨンソンさんは更に、アメリカに比較して日本の建設資材に対する規制は遅れていると語りました、 日本は規制値以下なら何をしてもOKかもしれないが、アメリカにおいては人体に影響するものは全てNO、そして極めつけは、 アメリカ人は家族を守る、自分を守る自己防衛の意識が高いから、家造りには自分で研究して行うが、日本人は業者まかせが殆どで、 後で後悔している。家造りには子供を守る家造りをして欲しいと訴えておりました。

日本で問題になっているアスベスト問題もアメリカでは17年前に禁止となり、15年前に日本に通知したのにもかかわらず、 大阪のサイディングメーカーの工場の従業員がガンの死亡が多発しその原因がアスベストだと分かり、マスコミ問題になってから規制が入った。  また、今日本でトップクラスのハウスメーカーとなっている企業はもとはイタイイタイ病で公害問題になった会社であり、 責任を感じているなら、 室内環境問題に取り組まなければならないのに平気で今の化学物質を多様しいてる新建材を使って平気で家造りをしている、 日本人の商売感覚が分からないし、アメリカには住宅造りは数人のカーペンターが行なっていて、 日本の様なハウスメーカーはアメリカを始め世界には無い、日本だけ、だから日本には古来から優秀な日本建築の技術があるのにも係らず、 家をダメにしていると語りました。

親日家のジョンソンさんは日本人は優秀で技術大国の国、大切な家族を守る家造りは健康に良い家造りをして欲しいと力説しておりました。

私はジョンソンさんの話を聞いて、自分の人生の役目として、 人の健康を考えた本物の家造りに更に努力しなければならないと肝に命じました。